「どうでもいいこと」という箱がわたしの中にはあって、そのなかに「日常」が入ってた。 今日はどこへいって、なにをみて、だれとあって、なにをしたのか。そういうのが心底つまらない。だけど、多くのひとはわたしに日常のことを話してくれるから、お返しみ…

スイッチの話をしてもいいかな？ 変な話だから作り話だって思って欲しいんだけど―なんて前置きを一応しておく。これから話すのは見えないスイッチのこと。ほら、学習塾のコマーシャルで“やる気が出るスイッチ”ってあったの覚えてない？あれの見えない版。し…

茄子紺のプリーツのスカートを履いていた頃、みんなとする話がつまんないって思ってた。 誰が誰を好きでもどうでもよかったし、幼い顔には似合わないメイクのことだって内心バカにしてた。 自分の顔を棚にあげて、ちょっとテレビに出ている人にどうしてそん…

こんにちは。若すぎてなんだかわからなかったことがリアルに感じられてしまうこの頃なのですが、 皆様いかがお過ごしでしょうか。今日の予定が急になくなってしまったのでブログを書くことにしました。 天気はあまり良くなかったのですが、近所の公園へ散歩…

「どう？楽しい？」と、電話の向こうから彼女は言い、「ぼちぼちやってる。そっちはどう？」と、私は言った。 よく考えたら彼女と話すのは３年ぶりになる。だから、まだ慣れなくているよと、そこから話をすることにした。 「聞いて。私、ワイシャツにあんな…

ここしばらくというもの、随分とさみしくていたのです。 私にとっての「さみしい」は、ひんやりとした静かな湖のようなものでした。 そこはとても美しく、みなどうしてここが好きじゃないのか疑問でした。 また、私の「さみしい」と「希望」は隣同士にいつも…

あれは私が最初にパソコンを買って壊すまでの短い期間だから、もう何年前になるだろう。まだ掲示板というものがどこのホームページにもあって、それが主たる交流の場所だった頃のこと。私はとある病気のひとのホームページの掲示板で雛菊ちゃんたちと出会っ…