Self-dialogue

●ここからは対談形式になるということなんですが、うちのキノシタが「前回の“続く”はノープランだった」と言ってますが。

Hnk(以下、H):《続く》って書きたかっただけなんでしょうね。書いたらなんとかするようなところありますからね。へんなとこ律儀なんで。

のき(以下、の):どうします?ろくろ回してるポーズの写真でもつけましょうか?

H:嫌いじゃない!けどニーズない!!

の:あるある。自分にある。そういう変なことするの好き。頼まれてもないし誰も面白いとか求めてないんだよってことするの。なに使う?ついったのアイコンしかないけど。

H:あと、たんぶらしかない。いまさら写真とか!?

の:せめて窓が多くて観葉植物が写り込む場所で白い机をレフ版にして映りたいかも。

H:ソファー&ローテーブルでもいいな。北欧デザインっぽいやつで。

●まあ、やりませんけどね。

H:ですよね。

の:ですよね。

●じゃあ、せめて色変えたりとかはしましょうか?

の:いいですね!やりましょう!面倒ですけど。

H:いや、officeでRGBで色選択してますよね。日常的に。

の:てか、色、地味すぎ!RGBでHexで色指定してこの地味さ!

●茶色だし、黒だし。やめましょコレ。

の:というかね、ここまで書いてひと月くらい放置して「なんでこんなことになってるんだ」って面白がってるみたいなんですけど、これ公開するんでしょうか?

H:まぁとりあえず書いてみますか。

の:そういうとこいいかげんになりましたね。

H:ならざるを得なかったというか。心理的抵抗はなくなったような気がします。

の:よかったですね。なりたがってましたもんね、いいかげん。

●今回は「対話」ということなんで、あれ以前、以後みたいな感じになったそうなんですけれどいかがでしょうか?

の:以前が私です。もしね、あのままで行くとしてこうして書かなかったらみたいな。

H:以後がわたしです。うっかりまた書いちゃった側。

●平行世界っぽくていいですね。で、あれっていうのは終了時点ということですね?

H:あの時点で起こったことは、自分と会話ができていなくて、結局のところ自分の中に他者がいないっていうことに気づいちゃって、で、破綻して逃げたということだったという言い方もできるかなとも思ってます。

の:なんかね、誰かとちゃんと話をしていこうというのは見えてたんです。内側と話したんだから、次は外と話さないと解決していかないな、という。

H:ここでやったことと似たようなことをやってた、という感じですね。思ってることを伝えるから反応で相手や自分や気持ちなんかの位置がどこかわかるということを学んだので。まあ、思ってないこと言うのをやめただけみたいな気もしてるんですが。

の:いまこれ言うのはずかしいでしょ?

H:相当。クセって抜くのにかなりかかるものなので、こういうことしないと書けないってあたりがアレなんですけど。

の:見えてきちゃうんですよね。自分の理由も意図も。だからできなくなる。似てると誰かの文章に自分を投影してしまっていたたまれなくて読めなくなった時期もありましたね。

H:そういう意味でのきさんがうらやましい気がします。あれ、やりたいですもん。ポエミーなやつ。短く書くやつ。かわいいやつ。

の:当時はつらかったですけどね。そう書くしかなかったから書いてたもの褒められると、だんだん身を削ってるような気持ちになって。

H:そうするしかなかった、そう書かざるを得なかったというのは大きいですよね。切迫性があるというのは文章においてのひとつの要素だと思うので。

●じゃあ、いまの自分にとってブログの必要性みたいなものってなんですか?

の:10年前になってるのが恐ろしいですけども、あの年の占いに「今年はブログを始めるといいかも」って書いてあったんですよね。ものすごいものを得ちゃいましたよね、あのたった一行で。ちなみに去年から今年が「自分にインタビューをしてください」で。

H:なんか信じすぎだろって気もしますけど、単純にやったことないなって思ったんですよ。こういう形で自分に聞くことを。いままでは書いて、あとから読んで、みたいなタイムラグがあったんですが、ぽんぽんと返事を返していくというのはしたことがなくて。

の:何回かね、したんですけどね。忘れてしまいたいですね。

H:再開後はもう少し違うものを書くつもりだったし書きたいんですけれど、書けなくて。書くこと自体はすごく楽しいのですが。

の:切迫してないですもんね。動機として。あと、いいとこ見せたいって気持ちが当時と違うでしょ?自分のいいとこ見せてないと自分には価値がないくらいのとこが全般にありましたもんね。だから、ふり幅としてそういうのが恥ずかしくなってる。

H:いいところ、というよりも自然に気持ちを文章にするということをしたことがないんでしょうね。今更なんですが。

の:え?わたしのしてたのなに?結構ちゃんと書いたよ?それなに扱い?くろれきし?

H:黒も白も俺のものなので安心してください。混ぜるとグレーですよ。なんか、箱に入れて蓋しちゃったんでしょうね。当時の自分の書いていたものをぜんぶまとめて。

の:もう晒すのキツいですよね、確かに。

H:あの箱、あけるの怖いですもん。怖いっていうのが既に気づきが言語化する前段階なのが嫌ですけどね。経験則として。

●不快というのはサインですよね。なんにしても。

H:そこをごまかすことも、やり過ごしてなんとかなることも覚えてしまいましたからね。それを余裕と呼んでもいいように思いますが、タイミングを見て解決していかないとどこかにシワ寄せがくるのも事実なので。

の:知ってることだけで解決しようとすると極端になりますよね。私みたく。好きと嫌いだけで理由がないの的な。書くかやめるかだけで休むがないのみたいな。

H:それはいま結構いいかげんにやれてると思うんですが、目途としては月イチくらいで。

の:そういうとこ、律儀だよね。。

H:相変わらずね……

の:どこで話を落とすの、コレ。

H:いまね、黒太文字のひとが言ってた「不快はサイン」というのにびっくりしてて。いまね、不快だなって出来事があって、良いとこ見てやりすごそうとしてけど結構まいっちゃってて。いやなもんはいやだよなーとか別のこと考えてました。

の:そういうとこ、あるよね。。

●まとめに入るんですが、書くのはいやじゃないけれども、気持ちの面で迷いがあるということになりますか?

H:迷いはずっとあります。なかったことがないです。ただ、しっくりくることが時々あるんですよ。それがなんなのかよくわからない。だから迷いが出るんです。

の:ヒントは箱につっこんじゃった過去のなにかにあるとか?だから気になるとか?

H:過去は参考になるけどほじくり返しても…とか、こういうとき第3の選択肢を探しても…とか考えちゃってるのがもうね。

の:自分で蓋してるんだろうね。

H:急に誰かのやり方持ってきてもなじまないから、あるものこねくり回してバージョンの違う自分の武器ができてくる気はしてます。なんとなくだけど。

の:ところで文章とか内容の安定って、まだ狙ってんの?

H:文章とかテーマとかそういう意味ではもう狙ってない。なるようにしかならないだろうって思ってるし、そういう生き物なんだろうってあきらめてる。しゃあないじゃん。だってこうなんだものくらいには開き直ってる。

●じゃあ、これからもあまり変わらないということでよかったですか?

H:あ、それはくやしい。

の:じゃあ、もちょっと続けますか。続くって書いときますね。

 

《続く》